※ S Q 2 月 号 か ら の 妄 想 で す 。 ご 注 意 を 。
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無条件サレンダー
瘴気に触れない場所で、高みの見物客を決め込む悪魔の高笑いが響いていた。
それにボクはしばらく封じられていた意識を、ぱちり、と浮上させてみた。
「やっぱり兄上はヒトが悪いですね」
「アマイモンか」
兄上ほど上手には開けれないけど、空間を歪めて、空の切れ目からこんにちは。
少しだけ巨大化して貰ったベヒモスの背に乗って、ボクは感情の窺えないだろういつもの棒読みで、兄上に話しかけた。
「ボク、なんだか妬けます」
「何がだ?」
もう、この人は。
分かっているだろうに、わざと訊いてくるのだ。
やっぱりヒトが悪い。
というか意地悪。
サディスト?
そういうところもお慕い申しておりますけど。
「兄上は小さな末の弟のことばかりですね」
少し前まで、そのポジションはボクだったのに。
暗にそう含ませて、むう、と頬を膨らませれば、
「ハッ…!」
兄上はボクを嗤う。
流石に更にむっとしてしまうのはボクの心が狭いとか、そういう問題じゃない気がする。
苛立ちのまま、ガリリと爪を噛んだ。
「アマイモン」
爪を噛むだけでは治まりがつかなくてベヒモスの背中にグリグリ額を擦り付けてむっつりしていると、椅子に座ったままの兄上がボクに向かって手を差し出していた。
「?」
キョトン、と首を傾げてみれば、爪を噛んだほうの右手をとられた。
血の滲む爪先に、ちゅ、と音の鳴る口付けがひとつ降ってきて、
ボクの頬が熱くなる。
「お前が一番可愛いさ」
そして、艶々に微笑い掛けて下さるから、
ああ、もう…。
参りました。
兄上には敵いません。
ボクはベヒモスの背から飛び降りて、兄上に飛び付く。
首に腕を回して、ぎゅうぎゅう。
「この椅子ちょっと狭いです、あにうえ」
文句を言えば、ボクの額に額を引っ付けた兄上はこう返した。
「狭いほうが引っ付けて良いだろう」
それは確かにそうかもです。
[ end ]
メフィアマ
ついったーで今月のSQには兄上が出ているとお聞きして、いそいそと某アニメショップにSQを買いに行き、職場に傘を忘れたため雪にまみれながら帰宅して、読んだら兄上とか柔兄とかゆきちゃんとか燐たんとか兄上とか兄上とか兄上とか流し眼の兄上とかああああああああああああああにドッタンバッタンして今もまだバタバタしていて、なんだか萌えが治まらなかったので、心の目でアマたんを召喚して兄上といちゃいちゃして貰いました。
と言っても、SQにアマたんが出たわけじゃないので、ネタバレにもなっていない気がしますが、いちおう2月号のシーンからの妄想です。
インテのペーパーそっちのけでやってしまいました…。あにうえ、わたしはだめです……。
あの流し眼が反則なんですもの。好きです。
タイトルのサレンダーは降伏=幸福で両方な感じの意味です。
12.01.04 up