それは変えられぬ繋がり
深い 深い 繋がりを持つ二人は、永遠に結ばれない。
共に添い遂げることは許されない。
――苦しいね…。
今にも消え入りそうに小さく響く声。
螢惑の手がきゅっとオレの服を掴んだ。
今は共に居ても何れ一緒には居られなくなる。
螢惑は、いつも哀しげにそう言った。
想いの強さだけで相手を得られるなら良かった。
禁忌 背徳 結ばれない運命――。
そんな言葉がぐるぐると頭の中を回る。
周囲のものたちが奇異な目で、オレたちを見る。
オレと居る限り、螢惑は苦しみ続けるのだろう…。
だが、それでもオレは、お前と共に居たいのだ。
何を捨てても 誰を傷付けても この想いは手離せない。